テデスコープ

テデスコの趣味の整頓のブログです
MENU

【本の感想】湊かなえ『少女』

0   0

syoujo180412-01_600px.jpg

『少女』について


『少女』
2012年2月19日 第1刷発行
2013年5月9日 第20刷発行

著者 : 湊かなえ
発行所 : 株式会社双葉社

作品は二◯◯九年一月早川書房より単行刊行されました。

あらすじ



親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く──死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。(Amazonより引用)





感想


湊ようこ作品は『告白』についで2作目。


2人の女子高生の視点を行き来しながら物語が進みます。最初は誰の視点なのかが掴みづらかったのですが段落頭の✳︎が由紀、✳︎✳︎が敦子と分かってからは見失うこともなくなりました。文庫あとがきにもありましたが、これは事前に覚えておくと読みやすいです。


章ごとに一人の独白で語られる『告白』に対して今作では2人の視点を交互に見ることでお互いのすれ違いを描きます。共通の友人である紫織が語る死に触れた物語を由紀と敦子それぞれが心に持ち帰りお互いに知れぬ形で消化しようとする。この死の出会いと2人の女子高生の友情のすれ違いが今作のテーマと思いました。


扱うものが死であるのだから深刻であるはずなのに全然重くならないのは喜劇的だからだと思います。2人が取る行動が噛み合ったり離れたり偶然出会いそうで会わなかったりという絶妙なテンポが笑いを生むのです。


その流れの中であらゆるところに伏線が張られていてそれを最後に向けて回収していくのが心地よいです。過去に読んだ伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』や恩田陸『ドミノ』と同じような爽快感があります。登場人物、セリフ、行動とあらゆる点で無駄がなく、綿密な設計図の元に書かれたんだろうと推測しました。


全くを読んだことがない人でも楽しめるのではと思うくらい読みやすい作品でした。ただ個人的には告白の方が好きでした。伏線回収よりも登場人物の心情や関係性、環境をゆっくりと描く作品が好きな人は向かないかもしれません。



おわりに


薄い感想ですが読んだ本の記録も兼ねているので勘弁してください。告白が傑作すぎます。あれを超える湊作品に出会うまで読み続けたいと思っているのでオススメの作品がありましたらコメントなどで教えてください。





最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が面白かったらシェアしていただけるとうれしいです。
関連記事
スポンサーサイト

SHARE

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://tedesuko.blog.fc2.com/tb.php/114-fc1d7f4f
該当の記事は見つかりませんでした。